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2025/12/30 18:31
純金ブランド【JUNGOLD】の作品は、紀元前から続く「鋳造」製法です。

【純金商品が出来るまで】
JUNGOLDの純金商品は
「ロストワックス埋没法」という
紀元前から続く伝統的な鋳造方法で
つくられています。

◆ ロストワックス埋没法とは
古代エジプトやギリシャの時代から
使われてきた鋳造方法で
「ロウ(ワックス)を失う=ロストワックス」という名前の通り
ロウで作った原型を石こうで包み
その中に溶かした金属を流し込む方法です。
この技法は3000年以上前から
仏像や装飾品、さらには金の冠など
世界中の工芸品に使われてきました。
◆ 製造の流れ

① 原型デザイン
JUNGOLDでは、ほぼ全てのデザインを3Dデータで制作します。

➡デザインのセンスとグラム調整の精度が必要です
② ワックス原型の作成
昔は手作りでしたが
現在は3Dプリンターを使い、精密な原型を複製・量産します。
➡ワックスの精度も重要
③ 埋没(いまぼつ)
ワックス原型を耐熱石こうで包み固めます。
➡効率よくツリー状に対象物を並べます
➡石膏で固めます
④ ロウを抜く(ロスト)
加熱してロウを溶かし出し
型の中は空洞にします。
⑤ 鋳造(ちゅうぞう)
高温で溶かした純金(K24)を
遠心力や真空加圧によって型の中に流し込みます。
➡純金を流し入れる ※イメージです
⑥ 取り出し
石膏を割って取り出します
➡全て純金です 右下の猫にも小判は10グラムサイズ
◆ 鋳造には沢山の純金が必要
上の純金で鋳造された画像をみてわかるように
指先サイズの純金商品を製造するのに
太い大きな柱が必要となり
枝(湯口)も合わせると
100グラム以上の純金(おし地金)が必要となります。
➡仮に1グラムの純金商品(地金代で約2万円)
を作るのに
200万円以上の材料費が必要となります。
そして
純金商品以外の
ツリーの柱や枝の部分は
製造工程(削る、磨く、切る)の際に
残るのですが
100%残る事はありません。
ほんの僅かな削った際の粉を紛失するだけでも
例えば
1グラム紛失で
大きなのロスとなります。
ましてや
2万円を越してきた
金相場ですので
少しのロスも
大変大きな損失に繋がってしまう
という
リスクが常に隣合わせな作業です。
◆仕上げ

JUNGOLDの純金商品は
ピカピカに磨きません
なぜなら
純金本来の色や光沢を伝えたい
という想いと
何より
磨くと
工賃も余計に掛かりますし
重量が減るからです
➡0.1グラム減るだけで2,000円以上となります
また
純金という素材は
柔らかいので
磨けば磨く程
完璧なピカピカを求めれば求めるほど
曇ったりして
答えが見つからず
収まりがつかなくなります。
➡宝飾業界で純金商品が圧倒的に少ないのは、
厳しいメーカーさんの検品基準だったりします。
ですので
私達は
自然仕上げが
見た目も
コスト面でも
ベストだと考えております。
製造工程を考えて改めて見ると感動も倍増します
◆完成
最後に刻印(K24)を打って完成となります。


◆ 鋳造の魅力と難しさ
石こうに金属を流すだけ…
一見、簡単そうに見えますが
実は非常に繊細な工程です。
ツリー状にする作業も
経験とセンスが必要ですし
地金を流す作業でも
地金がスムーズに流れないと
内部に空洞(巣)ができたり
表面に大きな穴が現れることもあります。
特に
純金は柔らかく比重が高いため
温度やタイミングの管理が難しく
専門設備と職人の経験が欠かせません。
改めて
JUNGOLDの純金商品を製造するには
デザインデータから仕上げまで
沢山の人の
プロフェッショナルの知識と技術が
必要だと感じました。
◆ 製造方法の違い
【鋳造(ちゅうぞう)】
石こう型に溶けた金属を流し込む方法。JUNGOLDの純金商品はこちらの製法です。
細やかな形や立体造形に最も適しています。
【鍛造(たんぞう)】
金属を叩いたり伸ばしたりして形を作る方法。
刀や指輪など、強度を重視する製品に使われます。
【プレス加工】
金属板を金型で押し出して模様を作る方法。
硬貨やメダルなど、大量生産に向いています。
◆最後に
指先サイズの繊細なデザインを
純金で再現できる技術
そしてそれを実現するコスト力は
国内でも数少ないレベルと言えます。
JUNGOLDでは
長年培ってきた鋳造技術と
AIを活用したデータ設計によって
わずか数ミリの世界に
美しさと資産価値を両立させています。
工場への感謝
改めてこの製造過程の画像を見ると
JUNGOLDの商品を製造してくださる
提携先の工場には頭が上がりません。
いつも有り難う御座います。
そして
この純金のツリーに立てる
純金商品のワックスが
沢山になればなるほど
効率がよくなる訳なので
もっと沢山の人に
JUNGOLDを知って欲しい
とモチベーションが上がっております。
ちなみに純金の鋳造に関して
技術とスピードを兼ね備えた工場は
国内では、ほぼありません。
色々と試したので自信を持って言えます。
純金バカになれないと出来ません
と


